結婚の決め手は焦げた玉子焼き!?黒豹御曹司は愛する秘書を逃がさない
12.見る目がない
マンションに戻った暁良は、真っ暗なリビングに溜息をついた。
沙紀があんなメールを送るなんて思っていないが、メールアドレスは本当に沙紀だった。
沙紀はいつも夏目をCCに入れて送信する。
だが、あのメールの宛先には夏目が入っていなかった。
スケジュールもそうだ。
手書きの手帳にはきちんと変更内容も書かれているのに、オンラインのスケジュールだけが消えていたり違う予定が入っていることがあった。
何かがおかしいと、ITに調査を依頼している最中だったが。
つい沙紀に当たってしまった。
沙紀ではないとわかっているのに。
「……沙紀?」
部屋の扉をノックし扉を開けると、沙紀の部屋は真っ暗だった。
「寝ているのか?」
返事がないので、暁良はそのまま扉を閉めた。
なぜこの時、部屋の中に入らなかったのか。
暁良が後悔したのは翌朝だった。
「夏目、沙紀が熱を出した。どうすればいい?」
『薬はリビングの観葉植物が置いてある棚の一番下に』
「あぁ、これか。解熱剤」
『熱は何度あるんですか?』
「ちょっと待て」
暁良は体温計を持って沙紀の部屋へ。
「38.7だ」
ピピッと鳴った体温計を暁良は読み上げる。
『本日の打ち合わせはオンラインに切り替えます。暁良様はそちらから10時の役員会議と、14時からの経営本部の打ち合わせのみご出席ください。取引先との予定はすべて変更しておきます』
「あぁ。すまない」
『水分を取らせ、部屋を温かくしてあげてください。何かあればまた連絡を』
暁良は沙紀の手帳を開き、10時と14時の予定に丸を打った。
「ちゃんと予定を管理してくれているのに……」
暁良は沙紀に解熱剤を口移しで飲ませ呼吸が安定したことを確認すると、ノートパソコンを持ち、再び沙紀の部屋を訪れた。
ベッドで眠る沙紀の横で仕事をする。
確認しなくてはならない書類は夏目がすべてフォルダに入れてくれた。
電子決済をして夏目に返却する。
時々、うなされるような声を出す沙紀が心配で、何度か近くまで寝顔を確認しにいった。
「……悪かったな」
沙紀があんなメールを送るなんて思っていないが、メールアドレスは本当に沙紀だった。
沙紀はいつも夏目をCCに入れて送信する。
だが、あのメールの宛先には夏目が入っていなかった。
スケジュールもそうだ。
手書きの手帳にはきちんと変更内容も書かれているのに、オンラインのスケジュールだけが消えていたり違う予定が入っていることがあった。
何かがおかしいと、ITに調査を依頼している最中だったが。
つい沙紀に当たってしまった。
沙紀ではないとわかっているのに。
「……沙紀?」
部屋の扉をノックし扉を開けると、沙紀の部屋は真っ暗だった。
「寝ているのか?」
返事がないので、暁良はそのまま扉を閉めた。
なぜこの時、部屋の中に入らなかったのか。
暁良が後悔したのは翌朝だった。
「夏目、沙紀が熱を出した。どうすればいい?」
『薬はリビングの観葉植物が置いてある棚の一番下に』
「あぁ、これか。解熱剤」
『熱は何度あるんですか?』
「ちょっと待て」
暁良は体温計を持って沙紀の部屋へ。
「38.7だ」
ピピッと鳴った体温計を暁良は読み上げる。
『本日の打ち合わせはオンラインに切り替えます。暁良様はそちらから10時の役員会議と、14時からの経営本部の打ち合わせのみご出席ください。取引先との予定はすべて変更しておきます』
「あぁ。すまない」
『水分を取らせ、部屋を温かくしてあげてください。何かあればまた連絡を』
暁良は沙紀の手帳を開き、10時と14時の予定に丸を打った。
「ちゃんと予定を管理してくれているのに……」
暁良は沙紀に解熱剤を口移しで飲ませ呼吸が安定したことを確認すると、ノートパソコンを持ち、再び沙紀の部屋を訪れた。
ベッドで眠る沙紀の横で仕事をする。
確認しなくてはならない書類は夏目がすべてフォルダに入れてくれた。
電子決済をして夏目に返却する。
時々、うなされるような声を出す沙紀が心配で、何度か近くまで寝顔を確認しにいった。
「……悪かったな」