赤く染まった顔、見せたら最後。
でもせめてあと少しだけはいつも通りの時間を過ごしたいのは、私も同じだった。

私はいつもみたいに近況報告のような、雑談のような、当たり障りのない日常会話を修矢さんに話し始める。

修矢さんはいつも通り静かに聞いていて、たまに微笑むだけだった。

時計を見ればもう17:40を指している。

ゲームが終わるまであと五分だった。



「もうすぐ終わりますね」



つい私がそう呟いた瞬間、修矢さんが座る位置を変えて私の隣に座る。

先ほどまでも私の隣だったが、一人分の距離が開かない距離に座った。

それだけで私は何故か涙が溢れそうになる。
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