Dr.プリンセスハッピー

Dr.プリンセスハッピー旅に出る!

 あらゆる病気をやっつけるすごい国がありました。
 ここホスピタル王国の王様は病気になった人たちをタダで治療してあげるのです。
 病気が治った人たちは王様を尊敬して、このすばらしい国のためにお薬を作るお手伝いをしたり、王様といっしょになって病気の人を看病したりしてそれはそれは素晴らしい国になっていました。

 そんな国のお姫様に生まれたのがハッピーです。小さい頃のハッピーは勉強が嫌いでしたが、王様でお医者さんのお父さんみたいに病気の人を治してあげたくてたくさんの本を読むと、大きくなる頃にはたくさんのお医者さんとして必要な知識を身につけました。

「ハッピー、隣のボヌールという国の王子さまから結婚しないかと手紙が来たがどうする?」

 白いひげをはやした王様が威厳のある声で言いましたが、ハッピーは興味がなさそうでした。ハッピーはそれはそれは美しいお姫様に成長して、長い髪は海みたいに綺麗な青色で、お姫様の瞳はまんまるのお月さまみたいに黄色く光っていました。

「お父さん、わたしもお父さんみたいなどんな病気も治せるかっこいいお医者さんになってたくさんの人を助けたいの。だから、まだ結婚ははやいんじゃないかな。最近のお姫様はやりたいこともいっぱいあるのよ」

「そうか。ハッピーは今までたくさん本を読んできたからな。ただ、立派なお医者さんになるには本を読むだけではだめだ。人とふれあって優しさも学ぶことが必要なのだよ」

「じゃあ、結婚する約束をする代わりに、一人前のお医者さんになるまで旅をしてもいい?」

ハッピーはお月さまみたいな瞳をキラキラと輝かせて言いました。

「よし、ハッピーに旅に出る許可をだそう! ただし、旅をして一人前のお医者さんになれたら、約束通り王子さまと結婚するのだよ。お父さんとの約束だよ」

 こうしてハッピーは旅に出る許可をお父さんからもらったのでした!

「やりましたね、お姫様」

 ハッピーの友達であり家庭教師のペンギン、ラッキー先生が笑いました。
 ラッキーはペンギンだけれど白衣を着ていて、肩にかけたカバンには沢山の薬草が入っています。

「おお、ラッキーよ。お主も娘のハッピーの旅について行ってはくれぬか?」

「ええっ!? おてんば姫様とですか?」

びっくりしたラッキーは思わず本音を言ってしまいます。

「だから言っておるのだ。まだまだハッピーは医者としてもプリンセスとしても未熟だからな。頼んだぞラッキー」

 王様のお願いは断れません。こうしてDr.プリンセスハッピーとDr.ペンギンラッキーは隣のボヌール王国へと旅に出たのでした。


⭐︎ボヌール王国を目指す迷路⭐︎
 
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