ハイスペ御曹司で年下幼馴染の山田一郎が誘ってくる送迎を断ったら、とんでもない目に遭った件
真相 (後)
私が身を硬くするより早く、眼鏡一郎がすぐさま反応し、あっという間に男を押さえこんだ。
「護衛機能も備わってるんだ、完璧だろ?」
一郎は私に得意気に言うと、眼鏡一郎に声を投げた。
「カメラ停止して保存だ! で、そのクソ野郎、俺に一発殴らせろ!」
一郎は男の胸ぐらをつかみ上げた。
「おまえ、よくも茉莉を……!!!!」
――男が顎に喰らった武道有段者一郎の渾身の右ストレートは強烈だったと思う。
瞬殺のKOだった。
しかしこれだけのことが起きたのに、道路には野次馬がほとんどいなかった。
きっとYAMADAの一声で非常線が張られてるんだろう。
驚くことばかりで呆然としている私を、一郎はきつく胸に抱いた。
「あぁ茉莉が無事で良かった……! おまえに危害を加えるって脅迫メッセージが届いてからというもの、俺はどうにかなりそうだった」
ええっ、狙われていたのは、一郎じゃなく私だったってこと…!?
「護衛機能も備わってるんだ、完璧だろ?」
一郎は私に得意気に言うと、眼鏡一郎に声を投げた。
「カメラ停止して保存だ! で、そのクソ野郎、俺に一発殴らせろ!」
一郎は男の胸ぐらをつかみ上げた。
「おまえ、よくも茉莉を……!!!!」
――男が顎に喰らった武道有段者一郎の渾身の右ストレートは強烈だったと思う。
瞬殺のKOだった。
しかしこれだけのことが起きたのに、道路には野次馬がほとんどいなかった。
きっとYAMADAの一声で非常線が張られてるんだろう。
驚くことばかりで呆然としている私を、一郎はきつく胸に抱いた。
「あぁ茉莉が無事で良かった……! おまえに危害を加えるって脅迫メッセージが届いてからというもの、俺はどうにかなりそうだった」
ええっ、狙われていたのは、一郎じゃなく私だったってこと…!?