ハイスペ御曹司で年下幼馴染の山田一郎が誘ってくる送迎を断ったら、とんでもない目に遭った件
封印するって決めたんだから
眼鏡で隠れた眼差しを想像して、つい一郎の顔をじっ、と見つめてしまった。
わ、わわ!?
わ~~~~~~~~~~~~~~~~‼
いやいやいやいやいやいや‼
ダメ、ダメだってば、私!
もうそういう気持ちは封印するんだってば!
一郎に気がつかれないように、しっかり封印して、距離を置かなくっちゃ!
だから送迎は断るって決めたんだよ!!
私はあわてて一郎の顔からフロントガラスへ、視線を移した。
送迎嫌なのか? って訊かれて、ハイ嫌ですと答えれば角が立つし、けれど本当の理由を言うわけにいかないし、私の気持ちには絶対気づかれたくないし……!
ええい、こうなったら質問返しでこの場を乗りきるぞ!
「あ、あのさっ一郎、どうして急に送迎だなんて言いだしたわけ?」
そうなんだよね。
いったいどうしたんだろうって不思議だったんだ。
「……俺さ、このところ仕事超多忙で、帰宅しても夜中まで仕事だろ。息つく暇もなくてさ」
と、一郎はこわばった肩をほぐしながら、張りのない声で話しはじめた。
わ、わわ!?
わ~~~~~~~~~~~~~~~~‼
いやいやいやいやいやいや‼
ダメ、ダメだってば、私!
もうそういう気持ちは封印するんだってば!
一郎に気がつかれないように、しっかり封印して、距離を置かなくっちゃ!
だから送迎は断るって決めたんだよ!!
私はあわてて一郎の顔からフロントガラスへ、視線を移した。
送迎嫌なのか? って訊かれて、ハイ嫌ですと答えれば角が立つし、けれど本当の理由を言うわけにいかないし、私の気持ちには絶対気づかれたくないし……!
ええい、こうなったら質問返しでこの場を乗りきるぞ!
「あ、あのさっ一郎、どうして急に送迎だなんて言いだしたわけ?」
そうなんだよね。
いったいどうしたんだろうって不思議だったんだ。
「……俺さ、このところ仕事超多忙で、帰宅しても夜中まで仕事だろ。息つく暇もなくてさ」
と、一郎はこわばった肩をほぐしながら、張りのない声で話しはじめた。