ハイスペ御曹司で年下幼馴染の山田一郎が誘ってくる送迎を断ったら、とんでもない目に遭った件

送迎したい理由

一郎は責任あるポジションにいるし、ミスできないだろうから、気が抜けないことばかりだもんね。
おまけに業務以外にも、YAMADAの後継者として、対外的な務めもあるし。


「だから俺、会社の行き帰りぐらい、茉莉で息抜きしようと」


は? 
……何それ?


「茉莉とだと気ぃ使わなくて済むからさ、楽なんだよな」


私で、息抜き!?

カチンときた。

私は一郎の(いや)しグッズか!
それに「楽」ですって? なにその扱い!

あ~わかってますよ、わかってましたとも、一郎の気持ちは!
一郎にとっての私は「腐れ縁の幼馴染」ならまだしも、安心安全の「家族枠」。そう完全に「弟を見守る姉貴枠」だもんね!
異性としてなんかこれっぽっちも見てくれてないのはわかってたけど!
でも一郎とは距離を置きたいから、都合よくて最高なんだけど!!

無性(むしょう)にイライラしてきた私は冷たく当たった。


「私だって忙しいの! 一郎のストレス発散につきあうほど暇じゃないんだからね!」


でも一郎はさらりと受け流す。


「そう怒るなよ。だから茉莉には悪いと思って通勤の送迎を提案したんだよ。それなら時間を取らせないだろ」


ぐぐ……た、確かに通勤時間は何をするでもないけど。

てゆーか提案とか言ってるけどさ、結局、強制的に送迎してんじゃないのよ。



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