進路指導室で、愛を叫んで
体育祭でも先輩の写真を取ったり、競技の合間に話したりする。
「先輩の体操着姿すごくかわいいですね。髪型もいつもと違って、これも素敵です」
「……うん、ありがと」
真っ赤になって目を逸らす先輩が、やっぱりかわいくて。つい一人でニコニコしてしまった。
学校じゃなければ、抱きしめたくなるくらいだ。
「先輩は午後の応援合戦、どの辺りにいますか?」
「えっとねー……」
昼休みが終わると三年生の応援合戦がある。
先輩もチアの衣装で出るから、カメラを持って向かおうとしたら、クラスの女子に引き止められた。
「ねえ、須藤くん、ちょっと抜け出さない?」
「抜け出さない。今、急いでるから」
走って先輩の方に行くと、由紀が着いてきた。
「かわいそうじゃない?」
「かわいそうじゃない。俺は忙しいし、先輩以外の女子と、そういうのは無理」
「あ、わかってたんだ。告白したかったらしいけど」
「そんなの、されたくない。あ、先輩!」
チア姿の先輩が出てきたので、写真を撮らせてもらった。
ツーショットも由紀に頼んで撮ってもらったから、今日の目的は達成。
「最高。かわいい……好き……」
「告ればいいのに」
呆れ顔の由紀を睨む。
「それは無理だ。俺、先輩の夢の邪魔だけはしたくない」
「難儀なことで」
由紀は鼻で笑って、水筒を傾けた。
「先輩の体操着姿すごくかわいいですね。髪型もいつもと違って、これも素敵です」
「……うん、ありがと」
真っ赤になって目を逸らす先輩が、やっぱりかわいくて。つい一人でニコニコしてしまった。
学校じゃなければ、抱きしめたくなるくらいだ。
「先輩は午後の応援合戦、どの辺りにいますか?」
「えっとねー……」
昼休みが終わると三年生の応援合戦がある。
先輩もチアの衣装で出るから、カメラを持って向かおうとしたら、クラスの女子に引き止められた。
「ねえ、須藤くん、ちょっと抜け出さない?」
「抜け出さない。今、急いでるから」
走って先輩の方に行くと、由紀が着いてきた。
「かわいそうじゃない?」
「かわいそうじゃない。俺は忙しいし、先輩以外の女子と、そういうのは無理」
「あ、わかってたんだ。告白したかったらしいけど」
「そんなの、されたくない。あ、先輩!」
チア姿の先輩が出てきたので、写真を撮らせてもらった。
ツーショットも由紀に頼んで撮ってもらったから、今日の目的は達成。
「最高。かわいい……好き……」
「告ればいいのに」
呆れ顔の由紀を睨む。
「それは無理だ。俺、先輩の夢の邪魔だけはしたくない」
「難儀なことで」
由紀は鼻で笑って、水筒を傾けた。