旦那様に「君を愛する気はない」と言い放たれたので、「逃げるのですね?」と言い返したら甘い溺愛が始まりました。
真っ赤に頬を染めて、肩を震わせている、いつもの私とは程遠い姿。
そんな姿をセルト様に見せてしまったことが恥ずかしくて堪らない。
「こんなことならもっと早くに口付けを済ませておくべきだったわ……! 何より自分から仕掛けるのは得意なのに、相手に攻められると弱くなってしまう私の馬鹿……!」
「レシール様、公爵令嬢らしくない言葉遣いになっております」
「だって、もっと前から沢山口付けをしておけば……!」
ガチャ、と私の自室の扉が開いた。
そんな姿をセルト様に見せてしまったことが恥ずかしくて堪らない。
「こんなことならもっと早くに口付けを済ませておくべきだったわ……! 何より自分から仕掛けるのは得意なのに、相手に攻められると弱くなってしまう私の馬鹿……!」
「レシール様、公爵令嬢らしくない言葉遣いになっております」
「だって、もっと前から沢山口付けをしておけば……!」
ガチャ、と私の自室の扉が開いた。