私をフッた元上司と再会したら求愛された件
「じゃあ、皆さん。プロジェクトお疲れ様でした。また違うプロジェクトで一緒になることもあると思うけど、その時はよろしく」
六ヶ月の長期プロジェクトも今日でおしまい。ひと段落した今日はチーム全員が集まっての打ち上げだ。飲み会は大いに盛り上がり、最後は戸川さんのひと言で締められた。
他のメンバーはそのまま二次会に行くみたいだけれど、私は気が乗らなくて帰ることにした。先輩方にお礼を言って、私はガヤガヤする軍団からそっと距離を取る。
「おつかれ、園崎も帰る?」
ひとりで駅に向かおうとした時、戸川さんに呼び止められた。
「はい。ちょっと飲みすぎちゃって」
「俺も帰るから一緒に駅まで行こう」
「……戸川さんは二次会行かなくていいんですか?」
「俺がいたらワイワイ楽しく話せないだろ」
「そんなことないですよ」
そんなことを話しながら、いつの間にかふたりで並んで歩いて駅へ向かっていた。
鼓動がどんどん早足になっていく。ふたりきりで帰れると思っていなくて、予想外の幸福がお腹いっぱいの胃袋に注入されて苦しくなる。
でもこんな風に話せるのもきっと今日が最後だ。プロジェクトが終わって次のプロジェクトにアサインされたら、戸川さんとの繋がりはなくなってしまう。
今日で最後。まるで呪文のように私の頭の中にその単語が響く。居てもたってもいられなくなる。
「……あの、戸川さん。私、戸川さんのことが好きです」
告白したのは勢いだった。でも今日言わなければきっと後悔すると思った。
「……好きって、俺のこと?」
信じられないという目。わかっていたけれど、眼中になかったと言われているようで胸が締め付けられる。
「はい……」
「そっか……」
戸川さんはそれきり何も言わない。沈黙が痛い。
六ヶ月の長期プロジェクトも今日でおしまい。ひと段落した今日はチーム全員が集まっての打ち上げだ。飲み会は大いに盛り上がり、最後は戸川さんのひと言で締められた。
他のメンバーはそのまま二次会に行くみたいだけれど、私は気が乗らなくて帰ることにした。先輩方にお礼を言って、私はガヤガヤする軍団からそっと距離を取る。
「おつかれ、園崎も帰る?」
ひとりで駅に向かおうとした時、戸川さんに呼び止められた。
「はい。ちょっと飲みすぎちゃって」
「俺も帰るから一緒に駅まで行こう」
「……戸川さんは二次会行かなくていいんですか?」
「俺がいたらワイワイ楽しく話せないだろ」
「そんなことないですよ」
そんなことを話しながら、いつの間にかふたりで並んで歩いて駅へ向かっていた。
鼓動がどんどん早足になっていく。ふたりきりで帰れると思っていなくて、予想外の幸福がお腹いっぱいの胃袋に注入されて苦しくなる。
でもこんな風に話せるのもきっと今日が最後だ。プロジェクトが終わって次のプロジェクトにアサインされたら、戸川さんとの繋がりはなくなってしまう。
今日で最後。まるで呪文のように私の頭の中にその単語が響く。居てもたってもいられなくなる。
「……あの、戸川さん。私、戸川さんのことが好きです」
告白したのは勢いだった。でも今日言わなければきっと後悔すると思った。
「……好きって、俺のこと?」
信じられないという目。わかっていたけれど、眼中になかったと言われているようで胸が締め付けられる。
「はい……」
「そっか……」
戸川さんはそれきり何も言わない。沈黙が痛い。