婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
しかし、今度は私の方が昂ってそわそわしてしまっているから、今さら冷静になられても困る。

「……落ち着かれると、私が寂しいんだけど」

ぽつりと漏らすと、彼は一瞬ぽかんとしたあと、ベッドに腰かける私の隣に並んだ。

「煽るなよ。落ち着かなきゃ、大事にしてやれない」

優しくそう説明し、先ほどよりゆったりとした手つきで私を抱き寄せ口づけを落とす。

彼の手が時間をかけて浴衣の上から体を撫でていく。触れ方から私を大切にしてくれているのが伝わってくる。

柔らかくてじれったくて……むしろ蕩けそうだ。

「世那」

もっと来て。そんな気持ちを込めて、ちょっと強めに彼の背中に手を回して抱き寄せる。

察してくれた彼が私をベッドに押し倒し、マットに押さえつけるように唇を触れさせる。首筋、鎖骨、襟を開いた胸もと、順番にキスを落とし、たっぷりと愛情を表現したあと。

「……紬希。愛してる」

蕩けるような囁きを漏らして、その言葉通り、私の緊張を丁寧に解きほぐしてくれた。

甘やかな律動に合わせてうっとりと酔いしれる。この愛おしい人にすべてを許したい、そう思えた。




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