婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
こってりにこってりな組み合わせだったから、さっぱり系のおつまみをつけてくれたらしい。粋な振る舞いに私たちは口々にお礼を言う。

「いつもご贔屓にしてくださって感謝しております。私からの昇進祝いということで」

先ほど乾杯したときに話していたのが聞こえたのだろう。世那が「どうも」と会釈した。

オーナーがカウンターに戻っていったあと。

「ねえ待って、オーナーさん、ドストライクなんだけど」

ジュリナが興奮気味にまくしたてる。

「独身らしいよ?」

「私、通う」

はしゃぐジュリナに、世那が「婚活はどうしたんだよ?」と冷ややかに尋ねる。

「まあ、私は素敵な男性が見つかればいいなーくらいの気持ちでやってたから。紬希と違ってそこまで結婚に急いでいたわけじゃないの。紬希はいい人を見つけちゃったみたいだし、私はのんびり探そうかな」

一応ジュリナには世那との交際を報告済み。あれだけ好みにうるさかった彼女がすんなり納得してくれたのが意外だった。

「正直、反対されるかと思ってたよ」

思わず本音を漏らすとジュリナは「しないよー」と豪快に笑った。

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