婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
「めちゃめちゃ聞こえてるけど、ジュリナって恥ずかしいとかないの?」

「聞こえるように言ってんじゃん。アピールしなきゃ始まらないでしょ」

「あんたとは恋愛の次元が違うんだよ」

突如、世那が敵に回り冷ややかなツッコミを入れてきた。一瞬唖然とするも「失礼ですねっ」とビールを思いっきり喉に流し込む。

「そうだ、美作さん。これ土産です。昇進祝いを兼ねて」

世那がワインの入ったボトルバッグをドンとテーブルに置く。先日、立ち寄ったワイナリーで購入したものだ。

「え、僕に? ありがとう! ……もしかして現地調達した?」

素直に喜んでくれていたが、ワイナリーで購入したと察した瞬間、笑顔が凍りつく。

「へえ、もしかして桃代さんと一緒に? どんな意趣返しかな」

「他意はありませんって」

「君って結構根に持つタイプだよねえ」

ふたりがバチバチと火花を散らし始める。事情を知らないジュリナは「次はワイン飲もっかー」なんて呑気にドリンクメニューを開いた。

「そういえば、安芸野さんはいらっしゃらないんですか?」

私が尋ねると、美作さんは「うん」と牛すじを小皿に取りながら答えた。

「今日は息子さんの誕生日なんだって。定時できっちり仕事を終わらせて揚々と帰っていったよ」

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