婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
突然話題を戻す世那。オーナーに「これ、四人前」とメニュー表の特選黒毛和牛を指さす。
「牛すじとモツ煮がこれだけ並んでるのにさらに肉? 君たち胃袋強すぎるよ」
胃袋もそうだけど恐ろしいのは値段なんじゃないかな……。
世那が「ご馳走様です」と先手を打つと、美作さんは「今日は安芸野さんいないのに」と額を押さえて沈痛な面持ちをした。
帰り道、私と世那、ジュリナと美作さんでそれぞれタクシーを拾うことになった。
家の方向が同じ――というのは口実で、彼らが私たちに気を遣ってくれたのは明白だ。
「それで? いつまで『聖澤さん』呼びなんだ?」
先にジュリナたちをタクシーに乗せて、次の一本を待つ間に尋ねてくる彼。
さすがに同僚や先輩のいる前で名前呼びやタメ口ははばかられ今に至る。
「今この瞬間から、プライベートモードをオンにしようと思う」
「よし」
彼が私の頭の上に手を置く。その大きい手で撫でられると、なんだか甘えたい気分になってくるのが不思議だ。
「ちなみに美作さんは私たちのこと知ってたの?」
「言ってないが、察してるだろ」
「牛すじとモツ煮がこれだけ並んでるのにさらに肉? 君たち胃袋強すぎるよ」
胃袋もそうだけど恐ろしいのは値段なんじゃないかな……。
世那が「ご馳走様です」と先手を打つと、美作さんは「今日は安芸野さんいないのに」と額を押さえて沈痛な面持ちをした。
帰り道、私と世那、ジュリナと美作さんでそれぞれタクシーを拾うことになった。
家の方向が同じ――というのは口実で、彼らが私たちに気を遣ってくれたのは明白だ。
「それで? いつまで『聖澤さん』呼びなんだ?」
先にジュリナたちをタクシーに乗せて、次の一本を待つ間に尋ねてくる彼。
さすがに同僚や先輩のいる前で名前呼びやタメ口ははばかられ今に至る。
「今この瞬間から、プライベートモードをオンにしようと思う」
「よし」
彼が私の頭の上に手を置く。その大きい手で撫でられると、なんだか甘えたい気分になってくるのが不思議だ。
「ちなみに美作さんは私たちのこと知ってたの?」
「言ってないが、察してるだろ」