婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
リビングは片側の壁に扉付きのラックがずらりと並んでいて、生活用品はその中にすべて収納しているようだ。

見えるところにはソファとローテーブル、テレビのラックくらいしかなく、よく言えばすっきりしているし、正直に言えば心配になるくらい生活感がない。

「広いし、綺麗だし、素敵だし……生活できてる?」

「それは褒めてるのか? けなしているのか?」

「ミニマリストだったの?」

「二階を見たら、考えをあらためると思う」

不思議な前置きをされ、私たちは白いオープン階段を上がる。

上りきってすぐフロアになっていて、左側にはベッド、右側には本棚や衣装ラックが並び、物が所狭しと押し込まれていた。

「おお……」

「全然ミニマリストじゃないだろ」

「でもきちんと整頓されてる」

ラックには雑誌やCD、本や写真集などがずらりと並んでいて、音響機器やヘッドフォンからはこだわりが覗いている。

ああ、世那の趣味が現れてるな……。

プライベートは謎だったけれど、こうして部屋を見ると彼の嗜好や性質が伝わってくる。

「お見合いとか婚活って、まず『ご趣味は?』ってところから入るじゃない?」

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