婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
ダメダメ、まだそのモードは早い。もっと世那の部屋をよく見たいし、さっきコンビニでデザートのプリンも買っちゃった。

リビングのテーブルに置きっぱなしだったのを思い出し、早く冷蔵庫にしまわなきゃ傷んじゃう!と慌てる。

「そ、そういうすぐがっつくところは……す、好きだけど……今は待って!」

「俺はあんたの、慌ててるその声も好きだけど」

「でもプリン……それに、シャワー浴びてないから!」

彼がぴたりと手を止める。どうやらシャワーは彼の中でマストらしい。きっと綺麗な体で私に触れなくちゃって義務感があるのだろう。丁寧な人である。

「そういう優しくて、私を大事にしてくれるところが好き」

「っていうかプリンなんだろ? リビングに行くぞ」

バレた? 食欲に負けた彼はちょっぴり悲しそうだ。渋々といった様子で手を引いて立たせてくれる。

階段を下りると白とグレーのシンプルな空間が広がっていて、心が洗われるようだった。

「上にきっちり詰め込んで、こっちは癒やし空間にしているの、なんだか世那の性格出てる」

「ごちゃごちゃしてるのが苦手なんだ。生活してればどうしたってごちゃごちゃするから分けた」

< 226 / 236 >

この作品をシェア

pagetop