婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
性格が悪くて毒舌、そんな彼のイメージが書き変わっていく。

もしかしたら彼はぶっきらぼうなだけで、心の中は温かい人なのかもしれない。

「もっと自分を大事にしろよ」

忠告を受けて私は素直にこくりと頷く。

「そうですね……知らない人とふたりきりでお食事は確かに軽率でした。これからは相手のことをそれなりに知ってからお食事します」

「――って、まだ続けるつもりなのか? いい加減、懲りろって」

聖澤さんが呆れたように手を離す。

「なあ。あんた、どうしてそんなに婚活?に躍起になってるんだ。危険な目に遭ってまでやる必要はあるのか?」

「それは……」

彼が他人に興味を示すなんて珍しい。すべて理解してもらえるかはわからないが、せめて自分の気持ちくらいは伝えてみようと思った。

「実はうち、家庭環境に少々問題がありまして――」

父親が出ていってしまったこと、母が苦労していたことなどをひと通り説明する。

あらかた聞き終わったあと、彼は反応に困ったのか、苦々しい声をあげた。

「予想以上に重たいものをぶちこんできたな」

< 47 / 236 >

この作品をシェア

pagetop