婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
「よくある話ですよ。離婚した家庭なんてそこら中にありますし。ただ、母はパートナー選びに失敗したようなので。……っていうと、自己否定みたいになってしまいますが」

結果的に私や妹が生まれたので、母も明確に「結婚が失敗だった」だなんて口にはしないが。

それでも選んだ相手によってもっと幸せな未来が待っていた可能性はある。

「私はしっかり男性を吟味して選びたいな、とは思っていて」

「言いたいことはわかった」

これ以上説明させるのは酷だと思ったのか、彼が言葉を遮って理解を示す。

「だが危険なことには首を突っ込むな」

それについてはだいぶ懲りたのでおずおずと頷く。

彼は「待っていろ」と言い置いて公園の脇にある自販機に向かった。

買ってきてくれたのはホットのラテとココア。どっちがいい?と尋ねられ、私はココアを選ぶ。

ここまで駆けてきてすぐは体が温まっていたけれど、ようやく身も心も落ち着いて冷えてきた。真冬の夜遅くに公園のベンチで座っているんだもの、冷えるに決まっている。

「ありがとうございます」

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