婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
缶の熱が手からじんわりと伝わってくる。飲むと甘さが口いっぱいに広がって、心がふんわりと解けた気がした。口もとで白い息がほわっと広がる。
「ところで、どうして聖澤さんはあんなところにいたんですか?」
たまたま通りかかったにしてはタイミングがよすぎる。
彼は「ああ、そうだ」と思い出したかのようにビジネスバッグを開いた。
「メッセージを送っても全然既読にならないから持ってきた。ほら、これ。カフェに忘れていっただろ?」
そう言って彼が取り出したのは、私がカフェで使っていた手鏡と、鍵が数本ぶら下がったブランド物のキーケースだった。
「鏡はともかく、鍵はないと困るだろうと思って、社内にいた金尾さんからあんたの居場所を聞いたんだ」
迷惑そうに口をへの字にして言う彼。確かにスマホは全然確認していなくて、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
「えと……ありがとうございます。手鏡は確かに私のものなんですけど」
このキーケースは誰のもの?
困ったような笑みを浮かべて彼を見つめると、言わんとしていることに気づいたのか、彼は表情を強張らさせた。
「このキーケース、椅子の下に落ちてたんだが……あんたのじゃないのか?」
「はい、私のじゃ、ないです……」
ふたりして凍りつく。見たところ車の鍵や家の鍵らしきものまで入っていて、結構な貴重品だ。
「ところで、どうして聖澤さんはあんなところにいたんですか?」
たまたま通りかかったにしてはタイミングがよすぎる。
彼は「ああ、そうだ」と思い出したかのようにビジネスバッグを開いた。
「メッセージを送っても全然既読にならないから持ってきた。ほら、これ。カフェに忘れていっただろ?」
そう言って彼が取り出したのは、私がカフェで使っていた手鏡と、鍵が数本ぶら下がったブランド物のキーケースだった。
「鏡はともかく、鍵はないと困るだろうと思って、社内にいた金尾さんからあんたの居場所を聞いたんだ」
迷惑そうに口をへの字にして言う彼。確かにスマホは全然確認していなくて、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
「えと……ありがとうございます。手鏡は確かに私のものなんですけど」
このキーケースは誰のもの?
困ったような笑みを浮かべて彼を見つめると、言わんとしていることに気づいたのか、彼は表情を強張らさせた。
「このキーケース、椅子の下に落ちてたんだが……あんたのじゃないのか?」
「はい、私のじゃ、ないです……」
ふたりして凍りつく。見たところ車の鍵や家の鍵らしきものまで入っていて、結構な貴重品だ。