ゆがむ、恋。

【転生編】 第14話 「最後の"鎖"」

しかし、彼らを取り囲む“見えない力”は静かに動いていた。

凛は、街でふいに意識を失い……
再び“白い部屋”に連れてこられる夢を見る。

その中央には、椅子に座った自分。
足元には、鎖。
そして、誰かが鍵を掲げている。
それは、美咲の姿をした“もう一人の自分”だった。

「逃げて……」
凛は震えながら叫んだ。
「その鍵はもう、いらないの……!」
< 37 / 49 >

この作品をシェア

pagetop