転生王女の私はタロットで生き延びます~護衛騎士様が過保護すぎて困ります~
「お姉様に向き合えなかった私の弱さね。占いのことも指摘されて、すぐに怯んでしまった。ありがとう、カイル。あの時、支えてくれて」
「そのために俺がいるんです。他の者の前では凛としていなければならない時でも、できることはありますから。いくらでも頼ってください」
「考えてみると、カイルはずっとそうよね」
「何がですか?」
「ずっと私を支えてくれていたってこと」
この世界で目を覚ましてから、窮屈だなって感じたら中庭に誘ってくれて。城下へ行くことも、占いをやることも、反対をしなかった。
まぁ、護衛の本分を越えていないかなって思うほど、私の行動を制限したり、移動の時も終始一緒だったりするけれど。
「とても心強かったわ。だから好きになったのかも」
「俺は……リュシアナ様の護衛騎士になる前から、惹かれておりました」
「え?」
それって、私ではない。以前のリュシアナのことだ。
「先ほど、クラリーチェ殿下がおっしゃっていた、「影から私の邪魔をする」という言葉で思い出しました」
私は起き上がり、その先を催促する。
「そのために俺がいるんです。他の者の前では凛としていなければならない時でも、できることはありますから。いくらでも頼ってください」
「考えてみると、カイルはずっとそうよね」
「何がですか?」
「ずっと私を支えてくれていたってこと」
この世界で目を覚ましてから、窮屈だなって感じたら中庭に誘ってくれて。城下へ行くことも、占いをやることも、反対をしなかった。
まぁ、護衛の本分を越えていないかなって思うほど、私の行動を制限したり、移動の時も終始一緒だったりするけれど。
「とても心強かったわ。だから好きになったのかも」
「俺は……リュシアナ様の護衛騎士になる前から、惹かれておりました」
「え?」
それって、私ではない。以前のリュシアナのことだ。
「先ほど、クラリーチェ殿下がおっしゃっていた、「影から私の邪魔をする」という言葉で思い出しました」
私は起き上がり、その先を催促する。