愛を知った日
その間私はリビングのソファに座り、スマホを確認すると鳳蝶くんからメッセージが届いていた。
「テスト終わった。めっちゃ疲れたけど奏が教えてくれた部分分かった。ありがとな。」
「お疲れ様です。こっちも今日、テスト終わったけど難しくて全然自信ありません。」
「お疲れ〜聞きたいことあったんだけど碧の発表会って再来週だよね?」
「はい。もし忙しかったら無理しなくても大丈夫です。」
「いや、確認しただけ。それはそうと今日の質問です。」
あの日からずっと鳳蝶くんは質問をしてくれる。伊月くんは途中で止まってしまったけど。
でも別にグループでは普通に話すので仲が悪いとかではない。
むしろ鳳蝶くんの方が真面目だと思う。
「カラオケの十八番は?」
「実は私、歌は苦手で歌うより聴く方が好きなんです。だから十八番とかはなくて…すみません。」
「そうなんだな。それ知れただけでも嬉しいよ。」
「でもなんでそんな事?」
「伊月がテスト終わったからみんなでカラオケ行こうって言うから聞いてみた。」
「そうなんですね。」
「後でグループの方に連絡するって言ってた。」
「楽しそう。私、カラオケあんまり行ったことないんです。」
「そうなのか。てか敬語取れてきたな。」
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