愛を知った日
「良かった。本当に。」
「明美ちゃんはいつも心配してくれるよね。」
「親友なんだから当たり前じゃん。」
その言葉を聞いて少し涙ぐんでしまった。
「あれ?親友だと思ってたの私だけだった?」
「ううん…ううん。私も唯一無二の親友だと思ってる。でもそんなこと言われたの初めてで感動しちゃって。」
「あははっ。そっか。びっくりした〜」
「ごめんね。なんか引くよね…」
「えっ全然。」
さらりと言う明美ちゃんに笑ってしまった。
「ぷっ…ありがと。」
「てかさ〜そろそろ進路も考えなきゃじゃん?忙しくなるよ〜」
「そうだね。明美ちゃんはもうなにか決めてるの?」
「私はメイクとかの専門学校か普通に大学行くかだけどやっぱり大学の方がいいかなって思ってる。」
「いいなぁ。ちゃんと考えてて羨ましい。私は病気のことがあるから…」
「全然ちゃんとじゃないよ。奏だって病気はあるけど将来のこと考えてもいいんじゃない?ほら。最近は通信の大学とかもあるみたいだし。」
「そうだね。」
私は肯定しかできなかった。
その後も夢中になって色々な話をした。
「つい夢中になってたらもうこんな時間なんだ。そろそろ帰るね。」
見ると空は暗くなっている。
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