愛を知った日
「お疲れ様。」
「今日も疲れた〜ビールでも飲もうかしら。」
「持って来るよ。」
「ありがとう。」
パパは冷蔵庫に行き、ビールを取って戻ってきた。
「いただきます。」
ママが一口頬張ると
「美味しいわ。疲れた体に沁みる。」
「ふふ。良かった〜今日は大変だったの?」
「うん。朝から会議続きで部下がトラブル起こしたからその対応とで疲れた。」
「それは大変だったね。」
「それはそうとそろそろ奏の誕生日じゃない。今年はどうする?」
「ケーキは必要でしょ?プレゼントも何がいいか決めてる?」
「う〜ん。そんなに気合い入れなくてもいいよ。いつも通りで。」
「え〜せっかく成人になるのにそういうわけにいかないわ。」
「そうだよ。」
「ありがとう。」
「ケーキ作りは今年も奏がやる?僕も手伝うよ。」
「うん。」
「やった〜買うより奏の手作りの方が美味しいわよね。」
「無理しなくてもいいよ。」
「ううん。私が作りたいの。」
「分かった。」
「食べたいケーキ考えるね。」
「ねぇねのケーキ楽しみ!みんな呼んでパーティーする?」
「そういえば明美ちゃんも誕生日、近いわよね?一緒にお祝いしたらどうかしら。」
「そうだね。」
「あっ鳳蝶くんと2人が良かった?」
「ううん。みんなでお祝いするの嬉しい。」
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