愛を知った日
そんな話をして鳳蝶くんは帰って行った。
私はあまり学校には行けていないので学年という概念が薄い。
頑張ることは良いことなのにみんなが頑張っていると聞くと自分だけ取り残された気がして少し寂しい。
(私もみんなみたいに健康なら将来に希望を持てたのかな…羨ましい…)
そんなことを考えてしまう自分が嫌だ。私は常に誰かを羨ましがって健康な体があればなにがあればとばかり考えてしまう。それよりも今の自分を大切にするのが一番だと分かっているのに…
今は何にでも敏感で何かある度にこうして自己嫌悪に陥っている。
そして迎えた手術前夜。
あれから手術日が近づくにつれて恐怖で眠れない日が続いていた。
今日も看護師さんが消灯前の確認に来てから頑張って目を瞑るが眠れない。それから何時間経った頃だろう。真っ暗な部屋で扉が開く音がした。私は驚き目を開けてベッドサイドの電気をつける。なんとそこには鳳蝶くんがいるではないか。
「なにしてるの?」
「しっー…」
「ごめん…なにしてるの?看護師さんは?いたでしょ」
私は改めて小声で問う。
「いたけど隠れて来た」
「だめじゃない!」
「だって奏の顔が日に日に険しくなってるから」
ほぼ毎日病院に来ている彼にはバレていたようだ。
私はあまり学校には行けていないので学年という概念が薄い。
頑張ることは良いことなのにみんなが頑張っていると聞くと自分だけ取り残された気がして少し寂しい。
(私もみんなみたいに健康なら将来に希望を持てたのかな…羨ましい…)
そんなことを考えてしまう自分が嫌だ。私は常に誰かを羨ましがって健康な体があればなにがあればとばかり考えてしまう。それよりも今の自分を大切にするのが一番だと分かっているのに…
今は何にでも敏感で何かある度にこうして自己嫌悪に陥っている。
そして迎えた手術前夜。
あれから手術日が近づくにつれて恐怖で眠れない日が続いていた。
今日も看護師さんが消灯前の確認に来てから頑張って目を瞑るが眠れない。それから何時間経った頃だろう。真っ暗な部屋で扉が開く音がした。私は驚き目を開けてベッドサイドの電気をつける。なんとそこには鳳蝶くんがいるではないか。
「なにしてるの?」
「しっー…」
「ごめん…なにしてるの?看護師さんは?いたでしょ」
私は改めて小声で問う。
「いたけど隠れて来た」
「だめじゃない!」
「だって奏の顔が日に日に険しくなってるから」
ほぼ毎日病院に来ている彼にはバレていたようだ。