魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「すまねえが、俺はこいつの維持で手一杯になりそうだ。だからシルウィー……最後の決着は、自分の手で付けてこい。お前なら、きっとできる」
「…………はい」
途方もない大役を任された、私の胸は不安に揺れる。
いくら大きな力を得たとて……私はなんら人に自慢するところの無い、普通の人間だ。身体も、心も、強いところなんてなにもない。
でも、今はお母さんが遺してくれた力と、精霊様たちの応援を……この大地に生きるたくさんの人たちのために、使いたい。
この国は……未来へと繋がるいくつもの夢が息づく、大切な場所。
だから絶対に、壊させるわけにはいかない――!
「見守っていて、くださいね……」
「ああ……」
覚悟を胸に、私はスレイバート様の空いた片手を両手で握った後、自らの魔力を風に変えた。不安定な浮遊感が身体を包む。浮遊魔法はルシドがやっていた見様見真似のものだけど、なんとか扱えるはず――。
「…………はい」
途方もない大役を任された、私の胸は不安に揺れる。
いくら大きな力を得たとて……私はなんら人に自慢するところの無い、普通の人間だ。身体も、心も、強いところなんてなにもない。
でも、今はお母さんが遺してくれた力と、精霊様たちの応援を……この大地に生きるたくさんの人たちのために、使いたい。
この国は……未来へと繋がるいくつもの夢が息づく、大切な場所。
だから絶対に、壊させるわけにはいかない――!
「見守っていて、くださいね……」
「ああ……」
覚悟を胸に、私はスレイバート様の空いた片手を両手で握った後、自らの魔力を風に変えた。不安定な浮遊感が身体を包む。浮遊魔法はルシドがやっていた見様見真似のものだけど、なんとか扱えるはず――。