魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
その後――目立つスレイバート様の姿に自然と惹きつけられたのか、親御さんたちはすぐに少女を見つけて駈け寄ってきた。こちらに何度も何度もお礼を言っては、ほっとした表情で去っていく。
「ふぅ…………」
「なんだよ? なんか悪いことしちまったか?」
「いえ……私って役に立たないなって」
なんだか結局、声を掛けただけでスレイバート様に後始末を全部押し付けてしまった。
せっかく魔法が使えるようになったのに……それ抜きだと私ってば、力もないし、機転も利かないし、つくづく凡人以下だ。
少しは成長した気がしてもいたけれど、やっぱり人としてまだまだなんだというのを再認識させられた冴えない私の様子に、スレイバート様はぷっと噴き出す。
「あのな……前にも言ったけど、お前はそんなに変わらなくてもいいと思うぜ」
「ええっ……どうしてですか?」
それを尋ねると、スレイバート様は当たり前のように自分の方を親指で差して言った。
「ふぅ…………」
「なんだよ? なんか悪いことしちまったか?」
「いえ……私って役に立たないなって」
なんだか結局、声を掛けただけでスレイバート様に後始末を全部押し付けてしまった。
せっかく魔法が使えるようになったのに……それ抜きだと私ってば、力もないし、機転も利かないし、つくづく凡人以下だ。
少しは成長した気がしてもいたけれど、やっぱり人としてまだまだなんだというのを再認識させられた冴えない私の様子に、スレイバート様はぷっと噴き出す。
「あのな……前にも言ったけど、お前はそんなに変わらなくてもいいと思うぜ」
「ええっ……どうしてですか?」
それを尋ねると、スレイバート様は当たり前のように自分の方を親指で差して言った。