魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
この世に魔力という力が存在する限り、おそらくそれらが無くなることはないのだろう。
人だって魔力から生じた魔石などの副産物を利用して生きているし、瘴気被害や魔物の発生はいわば、自然現象のひとつとして受け入れるしかないものなんだと思う。制御できる範囲で上手くいなし、そこから連鎖する被害に備えて対抗策を考えておくくらいがせいぜいなのだ。
「騎士団でも日々舞い込んでくる依頼が少なくなっているみたいで、やっと休みらしい休みを取ることができて皆喜んでます。ですから、僕らのことは気にせず、シルウィー様のやりたいように仕事に励んでください」
「助かるわ。それじゃこれからも頼りにさせてもらうわね」
「ええ。僕でよければ」
信頼を寄せる私に、ルシドは瞳を柔らかく細めると、にこっと笑いかけ頷いてくれた。相変わらずの爽やかさが目に眩しく、男の人に慣れていない私はドキドキしてしまうほどだ。
とはいえ、彼が私をいたずらに緊張させるようなことはない。常に適切な距離感を保ち、和を乱すことがなく、集団にいると自然に彼を中心として人々が集まってくるような、誰からも信用される人物。それが私が彼に抱く印象だ。
人だって魔力から生じた魔石などの副産物を利用して生きているし、瘴気被害や魔物の発生はいわば、自然現象のひとつとして受け入れるしかないものなんだと思う。制御できる範囲で上手くいなし、そこから連鎖する被害に備えて対抗策を考えておくくらいがせいぜいなのだ。
「騎士団でも日々舞い込んでくる依頼が少なくなっているみたいで、やっと休みらしい休みを取ることができて皆喜んでます。ですから、僕らのことは気にせず、シルウィー様のやりたいように仕事に励んでください」
「助かるわ。それじゃこれからも頼りにさせてもらうわね」
「ええ。僕でよければ」
信頼を寄せる私に、ルシドは瞳を柔らかく細めると、にこっと笑いかけ頷いてくれた。相変わらずの爽やかさが目に眩しく、男の人に慣れていない私はドキドキしてしまうほどだ。
とはいえ、彼が私をいたずらに緊張させるようなことはない。常に適切な距離感を保ち、和を乱すことがなく、集団にいると自然に彼を中心として人々が集まってくるような、誰からも信用される人物。それが私が彼に抱く印象だ。