魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
「あ? バカか? 犯罪者のてめぇに勝手な行動をさせられるか」
「違えよ! リュドベルク城の兵士たちが、生き残ってたんだ! あんたらも城で何が起こったかの情報は必要だろ? それに、多分あれは……」
「…………ちっ。行け」
スレイバート様は馬車を止めさせると、ラルフさんの背中を外へ思い切りよく蹴り出す。そして、よたよたと走っていくラルフさんの後を、私たちは付いていった。
「どけっ、どいてくれよっ!」
「えっ、ラルフ様!? そのお姿は……」「今までどちらに……」
動揺する甲冑姿の兵士たちを押し退けつつ、ラルフさんが、明らかに上等な金色の甲冑を纏った、兵士たちの纏め役であろう金髪の男性に近づくと、驚きの声を掛けた。
「エ、エルハルト兄! 生きてたのかよ。城は……一体、リュドベルク城はどうなったんだっ!」
「えっ、エルハルト……様って」
目を見張った私に、スレイバート様もわずかに眉を上げて頷くが――
「違えよ! リュドベルク城の兵士たちが、生き残ってたんだ! あんたらも城で何が起こったかの情報は必要だろ? それに、多分あれは……」
「…………ちっ。行け」
スレイバート様は馬車を止めさせると、ラルフさんの背中を外へ思い切りよく蹴り出す。そして、よたよたと走っていくラルフさんの後を、私たちは付いていった。
「どけっ、どいてくれよっ!」
「えっ、ラルフ様!? そのお姿は……」「今までどちらに……」
動揺する甲冑姿の兵士たちを押し退けつつ、ラルフさんが、明らかに上等な金色の甲冑を纏った、兵士たちの纏め役であろう金髪の男性に近づくと、驚きの声を掛けた。
「エ、エルハルト兄! 生きてたのかよ。城は……一体、リュドベルク城はどうなったんだっ!」
「えっ、エルハルト……様って」
目を見張った私に、スレイバート様もわずかに眉を上げて頷くが――