魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
どこからともなく、喉の奥から絞り出すような笑い声が私たちの後頭部に妖しく響く。
「ふふふ……。よく来ましたね、リュドベルク公家の次男坊ラルフ。そして……ボースウィン領の聖女シルウィー」
「誰っ!?」
振り向けば、室内の片隅。
出現の気配を全く知らせず……たった今ひとりがけのソファの上から、その人物――黒いローブの女が優雅に立ち上がったところだった。
「ふふふ……。よく来ましたね、リュドベルク公家の次男坊ラルフ。そして……ボースウィン領の聖女シルウィー」
「誰っ!?」
振り向けば、室内の片隅。
出現の気配を全く知らせず……たった今ひとりがけのソファの上から、その人物――黒いローブの女が優雅に立ち上がったところだった。