魔力を喪った賢者の娘は、とある帝国公爵の呪いを解いてあげたのです……が? ~傾く領地を立て直したら、彼が私に傾いてきた~
(失礼だけど……本当に死にかけてるの? この人……)

 強引で、自分勝手で、いけすかない。

 弱弱しさの欠片も感じられない目の前の男性の姿を見ていると、さっきまで聞いていた話が嘘のように思えてきて。
 私は不審そうに口を尖らせると、歩く姿も美しい若き公爵の後ろ頭をきつく睨みつけた。



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