俺の痛みに金を払え
親父の入院
俺はいつも、母親にお越してもらう。
目覚ましなどで起きるいい子でわない。
寝起きも悪い方だ。

その日は、母親が急いでいた
土曜日で野球の練習まで時間はあるが
その日は隣の小学校と試合で
遠征だった。

母親:今日野球休みなさい

俺:ん?なんで?
試合やし行くよ

母親:お父さんが入院した
今朝早く病院から電話があって
きょうくんはお見舞い行かない?

俺:なんか病気なん?
大丈夫なん?

俺は一気に不安になり
その日は母親と病院へお見舞いへ
行く事を選んだ。

母親、姉、俺
3人で中村病院へ。
中村病院は緊急病院だ。

病室には
村田のおいちゃんがいた。

母親が泣く声。

村田:純ちゃんごめん
俺守ってあげれんやった。

俺はまだ何が起きたのか理解できなかった。

親父のベットに近づき
顔を見ると
俺は泣いた。

鼻から管を通して
包帯だらけで、顔が腫れて
いつもの親父じゃなかった。

初めて喧嘩だとわかった。
親父は喋れなかった。

村田のおいちゃんはひたすら謝って
理由を教えてくれた。

その日ヤクザと喧嘩になり
ビール瓶で殴られたと。
親父もやり返したが人数に敵わなかったと。

俺は泣く母親に
言葉も何もかけてあげれなかった。

母親は、その日から
毎日病院へ通っていた。
村田のおいちゃんも毎日きてたらしい。

俺は変わり果てた親父を見るのが怖かったから逃げて病院には行かなかった。
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