明治女子、現代で御曹司と契約結婚いたします
今日初めて気づいた二人のつながり。血縁と、〈みなづき・とうご〉という名前には驚いた。
「桐吾さんも、元は水無月桐吾だったなんて」
「俺は父方が水無月で、駒木野町の出身だ。久世の母とは大学で知り合って、故郷が隣町ってことで親しくなったらしい」
「じゃあきっと水無月家は、冬悟さんの弟か従兄弟の誰かが継いだのね」
「――俺はその子孫ってことだ」
澪はあらためて桐吾を見つめた。似ている。冬悟に。
(これは偶然?)
出会った時から重なっていたおもかげ。思わず名を呼んでしまったほどだ。
澪の視線の意味をはかろうとし、桐吾も見つめ返す。
「顔も似ていると言ったが」
「そうなの。だから私、最初に『冬悟さん』って」
「あれは俺も驚いた。どうして言い当てられたかと」
「……ええ? 嘘よ。あんまり驚いた顔してなかったもの」
出会った日の記憶に澪は首をかしげる。とろんとしているのは、やや酔ったのか。
無防備なようすに桐吾は目を細めた。気を許されているのはいいが警戒されないのはどうかと思う。ささくれる心を隠し、食事を進めた。
「俺は不愛想なんだ」
「……でも今はやさしい顔してる」
「桐吾さんも、元は水無月桐吾だったなんて」
「俺は父方が水無月で、駒木野町の出身だ。久世の母とは大学で知り合って、故郷が隣町ってことで親しくなったらしい」
「じゃあきっと水無月家は、冬悟さんの弟か従兄弟の誰かが継いだのね」
「――俺はその子孫ってことだ」
澪はあらためて桐吾を見つめた。似ている。冬悟に。
(これは偶然?)
出会った時から重なっていたおもかげ。思わず名を呼んでしまったほどだ。
澪の視線の意味をはかろうとし、桐吾も見つめ返す。
「顔も似ていると言ったが」
「そうなの。だから私、最初に『冬悟さん』って」
「あれは俺も驚いた。どうして言い当てられたかと」
「……ええ? 嘘よ。あんまり驚いた顔してなかったもの」
出会った日の記憶に澪は首をかしげる。とろんとしているのは、やや酔ったのか。
無防備なようすに桐吾は目を細めた。気を許されているのはいいが警戒されないのはどうかと思う。ささくれる心を隠し、食事を進めた。
「俺は不愛想なんだ」
「……でも今はやさしい顔してる」