大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?2
 朝食を終え、エレノアは執務室へと引き上げる。それもさとうきび事業のためだ。
 さとうきびの収穫量を確認し、そこから原料糖と原料糖にはせずに黒糖にする量を算出。また、砂糖の売り上げから、次のさとうきびの作付けなども考える。
 毎日上がってくる報告をまとめるのがエレノアの仕事でもあるが、一か月不在にするため、この仕事を誰かに引き継がねばならない。
 セシリアはさとうきびを用いて何かを作るという案を出すのは得意だが、数字はあまり好きではなかった。
 だからエレノアが執務室にこもって数字でにらめっこしている間、セシリアは厨房で新しい砂糖菓子を考えたり、モリスと一緒にさとうきび畑に行ったり、教会や工場に足を運んだりしている。
 しかし今日は、十日後に備えて計画を練っておきたい。
 ロックウェル王国で砂糖事業に出資してくれるのはコンスタッドだ。そしてコンスタッドはエレノアに求婚した。いや、結婚前提のお付き合いを前提としたデートのお誘いをしている。
 セシリアがエレノアに同行するのは、ロックウェル王国での砂糖製造が気になるのはもちろんのことだが、むしろエレノアとコンスタッドの仲が気になるからでもある。
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