大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?2

2.

「いってらっしゃいませ、エレノア様、セシリア様」
 そう言って頭を下げて二人を見送るのはケビンだ。エレノアが不在となるので、その間の屋敷のこと、さとうきび事業のことなどなど、すべてをケビンに任せた。
 しかし彼一人では手が回らないとのことで、二人の父であるケアード公爵も本邸とこちらを行ったり来たりする。
「ロックウェルか~。久しぶりだわ」
 結局、モリスもロックウェルに一緒に行くことになった。理由は、さとうきびがちょうど収穫期を迎えていること。そして、エレノアやセシリアがいない屋敷はつまらないから。そんな理由である。
「セシリアは初めてです」
 王都生まれの王都育ちのセシリアは、年に数回、本邸に足を運ぶくらいで、人生の大半を王都で過ごしていた。
 だからこのフェルトンの街並みも新鮮だったし、これから訪れるロックウェルもどのような場所かと胸を躍らせる。
 三人は、ケアード家の家紋が施された馬車に乗り込んだ。
 護衛には公爵家の騎士がつき、馬車の四方を守る形で馬を走らせる。
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