大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?2
 しかし、エレノアは優秀な風魔法の使い手である。それに賢者モリスまでいる。仮に野盗などが襲いかかってきたとしても、彼女たちの魔法で吹っ飛ばすことも可能。
 だからといって、それに気づくのが遅れれば、魔法を放つ前に捕らえられてしまうだろう。魔力を封じられたら、彼らを吹っ飛ばすこともできなくなってしまう。
 だから、最低限の護衛は必要なのだ。
「まずは、王都のストンに向かうわ。そこでシング公爵と合流して、王都見学とか陛下に挨拶……」
「陛下に挨拶? ロックウェルの国王に会うんですか?」
 セシリアは驚き、声をあげた。
「えぇ。このさとうきび事業なんだけど、正式にロックウェル王国の協力を得たいのよ。だから国王陛下にも挨拶と……砂糖をいくらかね。宣伝もかねて」
「私は行かないよ」
 すかさず拒絶を口にしたのはモリスだ。
「やだよ、王城なんて。堅苦しくて息がつまる。それに、あのうさん臭い国王の顔を見るのもいやだ」
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