それが例え偽りの愛だとしても
「……っ!」

初めて感じる衝撃に、私は思わず枕を強く握りしめる。

「ごめん……破瓜の痛みを与えてしまって。」

真人様がそっと私の肩を抱き寄せ、額にそっと口づけてくれる。

「いいんです。真人様がくれるなら……どんな痛みも……」

目尻から零れた涙を、真人様が指先で優しく拭ってくれた。

「ありがとう、沙奈。大切にするよ。これからずっと、何があっても。」

その言葉に、私は安心して真人様の胸に身を預けた。

夜はまだ、始まったばかりだった。

「んんっ……ああっ……」

真人様が私の中で動くたびに、心と体がひとつになっていく感覚が広がる。

「沙奈……ああ、なんて君は美しいんだろう。」

彼の吐息が耳元をくすぐるたび、胸が熱くなった。

私たちの間にあった壁は、もう跡形もなく崩れていく。ただ、愛おしい人の体温だけが残る。

「はぁ……はぁ……沙奈……もっと、君が欲しい。」
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