私の年下メガネくん
「それで。誤解は解けました?」
「うん。助けてくれてありがとね」
「あなたのためならなんでもします」
 くすぐったくて、楓子はもじもじした。

「……楓子さん」
 名前を呼ばれ、そっと顔を上げる。
 熱を帯びたまなざしに、思わず胸がきゅんとした。
 彼の手がそっと頬に添えられて、顔が近付く。

「ダメだよ、会社で」
「……課長命令なんで」
「なにそれ」
 強引に唇を重ねられ、楓子は目を閉じる。
 が、すぐに彼は離れてしまい、楓子は甘える視線を向けた。最高に美しい星が目の前で甘く輝いている。

「風屋くん……」
「葵って呼んで」
「葵くん」
 言うやいなや、彼の唇が楓子の唇を奪う。

 熱を帯びた感触が、さらなる熱を楓子に呼び起こす。
 鼓動なんて聞こえなくなるくらい、彼だけで胸がいっぱいになってなにも考えられない。
 唇を離した葵はぎゅっと楓子を抱きしめる。

「楓子さん。愛してます」
 届いた言葉に、楓子は、力がぬけたように彼の胸にもたれかかった。
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