双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す
部屋の中には、私の乱れて上がった呼吸が聞こえる。
そんな私を抱き寄せ、砂羽さんは滾る自身を宛がった。
「っ、あ……」
これまでほとんど経験もなく遠い出来事で、こういうことは初めてに近いようなもの。
身構える私へ、砂羽さんは微笑を浮かべて額に口づけを落とす。
「痛む?」
頬を包み込み、耳元で囁くように訊かれると、きゅんと胸が震えた。
「い、え……痛くは、なくて」
「できるだけ、力を抜いて」
欲を暴走させることなく、私の様子を第一に気遣ってくれる余裕を持ち合わせ、ふたりの体が完全に繋がっていく。
「砂羽、さん……」
彼の逞しい背に手を回ししがみつく。耳元で「希穂」と名前を呼ばれた。
「名前で呼んで」
どこか艶っぽい声音に体の熱はますます上がる。腕を緩め彼の耳元に唇を寄せた。
「勇信さん」
初めて名前を聞いたとき、彼にあった素敵な名前だと思った。
その名を呼べる日がきたことに幸せを感じながら、全身で彼の熱を受け止めていた。