双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す


「希穂ちゃん、もう一回やるよ」

「オッケー」


 もう一ゲーム始めようとしたところで、キッチンに立っている母が「希穂、手伝って」と私を呼ぶ。

 一緒にキッチンに立っている姉が「妃花、希穂と代わってくれる」とゲームの代打を頼んだ。

 妃花にコントローラーを渡し、キッチンに向かう。今日は年越しそばの用意をすると言っていたからその手伝いだ。

 パンツのポケットに入れていたスマートフォンが鳴り、キッチンに入る前に確かめる。

 表示されていたメッセージアプリのポップに勇信さんの名前が見え、思わず〝おっ〟という表情になった。


【今さっき、名古屋駅に到着したのでご報告。希穂の家は大晦日に年越しそば食べる派? 今年は希穂に出会えて最高の年だった】


 メッセージを読み、つい顔が綻ぶ。

 私も、勇信さんと会えて良かったですよ。

 心の中でそう返した。

 勇信さんは年末ぎりぎり十二月三十日まで駐屯地で勤務をし、今日、実家のある名古屋へと帰っている。

 年末年始はお互い帰省をしているけれど、こうしてメッセージでやり取りをしようと話した。

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