双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す


 クリスマスイブの日にお互いが好きだということがわかり、募る想いから一夜を共にした。

 あの日会うまでは、勇信さんが私を想ってくれているなんて知るはずもなく、気持ちを伝えられたときは時が止まったかと思うほど驚いたし、信じられなかった。

 自分自身もいつからか彼への好意を自覚していた。

 自らは伝えるつもりはなかったけれど、勇信さんからストレートに気持ちをぶつけられて、心が大きく動かされた。

 今でもまだ信じられない。

 ここで、偶然に私を助けてくれた自衛隊員の勇信さんと東京で再会して、交友関係に発展し、そこから互いに想い合って気持ちが通じるなんて誰が想像できただろう。

 メッセージの返信を開き、手早く返事を作っていく。


【お疲れ様でした! ご実家でゆっくりできるといいですね。うちは年越しそば食べる派の家です。これから準備です! 私も勇信さんに出会えて、最高に幸せな年になりました】


 メッセージの後に〝Happy〟と書いてあるキャラクターのスタンプを送った。


「ごめん、手伝うね」


 スマートフォンをポケットにしまい遅れてキッチンに入って手を洗う。

 中では母が年越しそばにのせる海老の天ぷらを揚げていて、姉はお正月に出す筑前煮の鍋の具合を見ていた。

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