双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す
【あれからいろいろ考えました。でも、私の考えは変わりません、ごめんなさい。短い間でしたが、幸せしかなかったです。これからも、どうか体に気をつけて頑張ってください】
後日、このメッセージを送り、気持ちを断ち切るつもりで彼の連絡先を消した。
消してしまえば、もう私から連絡の取りようはないし、彼も連絡を取る手段はない。
これで本当によかったのかと自問自答し、数日は思い出しては涙を流した。
二か月経った今でも、こうしてふとしたときに思い出す。
連絡先を消去してから、勇信さんがいつ日本を発ったのかはわからない。今どこにいるのかも、私にはなにもわからない。
この場所で直接勇信さんに会ったことはないけど、勤務地だと知っている限り来るたびにいろいろ考えちゃうな……。
もちろん、ばったり会うことも避けたい。
プライベートなことは頭から消し、滞りなくメンテナンス作業を行っていく。
三十分ほどのメンテナンスを終えてボイラー室を出ていくと、ぽつりぽつりと雨が降り始めていた。
ボイラー室の鍵をかけている長谷川さんを背に、グラウンドをぼんやり眺める。
このグラウンドに戦闘機が集まり、人々で賑わっていたあの日を思い出していた。