双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す
長谷川さんはじめ部署の面々に挨拶をし退勤する。
帰り道に立ち寄れるよう、営業所最寄りの池袋駅周辺で口コミのいいレディースクリニックを予約した。
予約時間少し前に受付をし、問診票の記入を済ませて待合室で待機する。
すぐに診察室から看護師に入室を促された。
記入した問診に沿って女医が質問をしていく。
一旦、尿検査をすると言われて診察室を出、お手洗いから尿を提出した。
待合室で再度の診察を待っている間、手に取ったスマートフォンに姉からのメッセージが入っているのを見つける。
【元気にやってる? もう気持ち的に落ち着いたかなと連絡してみた。お母さんも心配してるよ】
年末年始休暇の帰省で自衛官の彼と付き合っていると報告し、いい顔をしなかった母と姉。
その後、一か月近く経った一月下旬に姉から様子を窺う連絡が届いた。
そのときにはもう勇信さんとはお別れした後で、心配していた姉には別れることになった一連の話を伝えた。
彼が海外支援に行くのを機に、お別れを決意した。
好きだという気持ちだけでは、相手の負担にもなるし、だめだと気づかされた。
決して気持ちが冷めたり、嫌いになって別れたわけではないと伝えた上で、別れた経緯を話した。
私の話を黙って聞いてくれた姉は、『希穂が自分で考えて思って決めたことなら、それが一番正しいよ』そう言ってくれた。
メッセージの返信を開き、大分落ち着いたと打っていく。そんなタイミングで診察室から呼ばれ、スマートフォンをバッグに突っ込んだ。