双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す


「尿検査のほうしている間に、内診と、超音波の検査をさせていただきますね」


 女医からそう説明され、看護師に内診台へと案内される。

 婦人科自体が初めての受診で、もちろん内診なんて受けたことがない。

 念のために女医のクリニックを選んで正解だったと思いながら、人生初の内診台に上がった。

 診察中はしっかり先生側とはカーテンで区切られていて、変な羞恥心に襲われずに済んだのが幸い。内診や超音波検査では『力を抜いていてくださいね~』なんて言われてしまったけれど、短時間で検査は済んだ。


「今日は、不正出血の症状で来院されたと思いますけど、検査の結果から言いますと、妊娠の初期症状での出血ですね」


 え……?


 たんたんと話をする女医の言葉に耳を疑う。


「にっ、妊娠? え、そんな、なにかの間違いじゃないですか?」

「間違いじゃないですよ」


 あからさまに動揺を露わにした私に、女医はにこやかに否定する。


「妊娠十二週に入るところですね。そしてね、双子ですよ」

「え……」


 次々に告げられる信じがたい検査結果。


 妊娠十二週……しかも、双子……?


「出血はですね、心配されなくて大丈夫です。流産とかではないですからね。今後の診察は、産科もやっている医院がいいと思いますので──」


 途中から女医の話にも上の空になっていて、なにを言われているのかまったく頭に入ってこなかった。

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