双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す


「この子たちは、俺と希穂の子なんじゃないのか?」


 ぴくっと肩が震え、動揺からあからさまに目が泳ぐ。なんとしてでも隠さないといけないと思うからこそ落ち着けない。


「違うんです。本当に、この子たちは──」

「隠さなくちゃいけない理由はなに? もしそれが、もう俺とは関わりたくなかったという理由ならば、これ以上はなにも追及しない。希穂を困らせたくはないから」


 勝手に産み育てたこと。

 でもそれは、こうして再会するつもりもなかったから。


 勇信さんに知られることもなく、この子たちを立派に育てていこうと、固く誓ったから……。


 本当は別れなんて考えたくなかった。私にとっては苦渋の決断だった。

 重荷になりたくないと、あのときの私なりに考えて、考えて、泣きながら出した答えだった。

 胸を抉るような辛く寂しい記憶が蘇り、目の前のこの子たちを産み育てようと決意した思い、様々な感情がごちゃ混ぜになって一気に押し寄せる。


「そんなわけ、あるはず……だって、私がどんな思いで、あなたから離れたか……」


 それ以上は込み上げる涙で言葉にならなかった。

 勇信さんは迷うことなく手を伸ばし私を抱き寄せる。


「希穂」


 私を呼ぶ声は存在を確かめるようで、そしてほんの少し震えていた。

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