双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す
「じゃあ、同じだったんですね、私たち……」
「同じ?」
「私も、同じように思ってました。待ってますって言ったら、負担になってしまうだろうって。勇信さんが、待っててほしいって言ってくれないかと、黙って待っていたりして」
子どもたちを見守る彼女は、そう口にしふふっと笑う。
知ることのできなかった当時の希穂の思い。
互いを気遣うが故に離れていったのは後悔してもしきれない。
どうしてあのとき、もっと希穂の気持ちに寄り添えなかったのかと自分を責める。
「あのときこうして話せていたら、あの子たちを授かったことを希穂から聞けたんだな」
悔やんでも悔やみきれない。
しかし、今となっては後悔でも、当時はそれがお互いの最善であったのだ。
「考えてもみなかったけど、確かにそうですね」
今はこんな風に穏やかに笑う希穂も、想像もできない苦労を重ねてきたに違いない。
ごめん、と謝罪するのは簡単すぎて、心が動くままに彼女の手を取っていた。
「何度も言うけど、俺は君に別れ話をしたつもりはない。行方がわからなくなってからも、忘れるなんてできなかった」
俺を見る大きな瞳が揺れる。
もう一度、途切れてしまった続きをここから始めたいと思うのは、わがままだろうか。
でも、それ以外の答えは存在しない。
希穂と、彼女が産み育ててくれた我が子をこの手で守り愛しぬきたい。
「もう君を離したくない」
みるみるうちに涙を浮かべた大きな目からは、また大粒の涙が流れ出していた。