双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す


 実家から有料道路なども使って約一時間。

 大きな渋滞もなく、車はトイトイランドの駐車場へと到着した。


「ついたー?」

「ここー?」


 窓の外に見えてきた観覧車やジェットコースターを目にしてか、子どもたちは興奮の声を上げる。


「お待たせ。到着したぞ」


 駐車スペースに停車した車内で「わー!」とふたりの歓声が上がった。

 こんな大規模なテーマパークに遊びに連れてくるのは今日が初めて。

 子どもたちにとってはこの景色は大興奮だろう。


「遠いのに、ありがとうございます」


 東京からわざわざこっちに訪れてくれた上に、また遠出をしてもらっているなんて申し訳ない。


「私だけではなかなか連れてこれなかったので」

「こんなことくらいでそう言ってもらえるならお安い御用だよ」

「そんな、お安い御用なんて」


 後部座席から陸が「はやくー!」と降車をせがむ。海も「いこう!」と今か今かと降ろしてもらうのを待っていて、勇信さんと顔を見合わせくすっと笑い合った。


「今降りような」


 手分けしてふたりをチャイルドシートから降ろす。今にも走り出していきそうなふたりの手をしっかり掴んだ。

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