双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す
「ママー、お風呂も広いよー」
今少し前に一緒にリビングに入ってきたはずの陸と海はもういなくなっていて、リビングの入り口からこっちに向かって手招きをしている。
部屋中の探検に忙しいふたりがかわいくて、「ママも見たい!」とあとを追いかけた。
「わぁ……洗面台もダブルシンクだとふたり一緒に手が洗えていいね」
広い洗面室に、浴室も広々。バスタブも大きいから子どもたちとも悠々入れそうだ。
「どう、気に入った?」
あとから洗面室に入ってきた勇信さんが浴室で盛り上がる私たちを覗く。
「はい、とっても広々できれいで、どこを見ても良い住まいですね」
「そっか。相談はしたけど決定するときに一緒にできなかったから、少し気がかりだったけど、気に入ってもらえたなら良かったよ。子どもたちも、気に入ってくれたみたいだし」
「はい。お忙しい中でいろいろ手配していただきありがとうございました」
ふたりの会話に「ママー?」と陸が割って入ってくる。
「このおうちに、かいと、ママと、おじちゃんとすむの?」
ここに来て、これからの生活について疑問を持ったのかもしれない。
すると海が、「ママ?」と、どこか心配そうな声で私を呼ぶ。
「ばーばは? ちほおばちゃん、ひめかちゃんとようたにいちゃんはいないの?」
「あ……。陸、海、それはね……」