双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す
「パパのお仕事は、陸上自衛隊っていう、この国を守るお仕事をしているんだ。地震とか、雨がたくさん降って洪水が起きたり、そういうところに行って、困っている人たちを助ける。日本だけじゃなくて、世界のどこかで困っている国があったら、遠くても助けにいく」
なるべく嚙み砕いて話してくれているけど、陸と海にはまだ少し難しい話。勇信さんもふたりの様子に「少し難しいな」と笑いかけた。
「じゃあ、もういっしょにいられるの?」
今の話を聞いて、海なりに解釈したのかもしれない。大きな目が真剣に勇信さんを見つめる。
勇信さんはふたりの手を握り直し、「ああ」と頷いた。
「これからは、陸と海のパパとして一緒にいられる。だから、ふたりのパパになってもいいかな」
そう訊かれたふたりは、お互いに顔を見合わせる。そして、すでにふたりで話し合っていたかのように頷き合った。
「いいよ!」
ふたりの揃った声に、勇信さんの表情が安堵を滲ませたのを目撃する。
「ありがとう。陸、海、ありがとうな」
勇信さんに抱き締められたふたりは、ソファから下ろした足をバタバタと動かしながら「くるしい~」と楽し気な声を上げていた。