双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す


 翌朝、いつも通りの朝の光景に、勇信さんは子どもたちにしっかり向き合った。

 話があると言われたふたりは、「なにー?」と普段通りの調子で勇信さんを見上げた。


「陸、海、今から大事な話をするから、よく聞いて。パパ、お仕事で少し遠くに行かないといけなくなったんだ」


 なるべく簡潔に伝えたつもりでも、幼い子どもたちにはうまく伝わっていないことは多々ある。

 ふたりはきょとんとして勇信さんを見ていた。


「とおくって、またいっしょにいられないの?」


 それでもなんとか解釈して海が訊き返す。


「まえみたいに、いなくなっちゃうの?」


 子どもたちには、勇信さんは遠くで仕事をしていて一緒に住めなかった期間があったと話している。

 陸はそのことを思いだしたのかもしれない。

 勇信さんは「違うよ」とはっきり否定した。

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