双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す
「勇信さんが謝ることはなにもないです」
咄嗟に彼の謝罪を否定する言葉が口をついて出ていた。
「この知らせを受けて、正直、不安だし、寂しいです。子どもたちもきっと、同じだから。でも、私は、そういうことも全部含めて、あなたと生涯生きていくことを選びました。だから──」
心にある思いを一生懸命言葉にして伝えようと紡いでいる私を、勇信さんが少し強引な力で抱き寄せる。
耳元で「希穂」と名前を呼ばれた。
「君を愛して、本当によかった」
抱きしめる腕の力が強くなり、私のほうからもきつく抱きしめ返す。本当は離れたくない。そんな気持ちも自然とこもってしまう。
「勇信さん、待ってますから。子どもたちと、待ってますからね」
涙腺が緩んで目を一杯にした涙が溢れ出し、彼の肩口を濡らしていく。
「明日、子どもたちにもしっかり伝える」
「はい」
腕を解いて私の顔を覗いた勇信さんは、濡れた瞼にそっと口づけを落とした。涙の跡を拭うように口づけていき、唇が触れ合う。
「希穂」
甘く優しい、慈しむ口づけを交わし、言葉なく互いをもっと深く求め合う。
なだれ込むようにして寝室のベッドの上に沈んでいくと、許されるだけ彼の体温を体に刻み込んだ。